捻挫とは

自分の関節の可動範囲を超えた時に起こり骨と骨のずれがないケガを捻挫と言います。人間の体には数多くの関節があります。捻挫と聞いてすぐ思いつくのが足関節捻挫(足首の捻挫)だと思いますが捻挫は色々な関節で起こります。

代表的な関節だけでも顎関節(あごの関節)・肩関節・肘関節・膝関節・頸椎(首の骨)・胸椎(背中の骨)・腰椎(腰の骨)・手関節(手首の関節)・指関節(手の指の骨)・股関節捻挫・足関節・趾関節(足の指)などがあり細かい関節まで言うとものすごい数の関節が人間には構成されています。

よく聞く突き指やぎっくり腰・ムチウチなども捻挫の中に入ります。

捻挫を起こした部位は内出血・腫れ・靭帯の損傷・可動域制限などが起こります。関節は骨と骨が重なり作られていて骨と骨をつないでる役目をしているのが靭帯の役目です。大きな外力によって捻挫をした時に危ないのが靭帯が引っ張られて損傷し靭帯断裂や、靭帯が引っ張られてくっついている骨をはがしてしまう剥離骨折(はくりこっせつ)を起こすこともあり得えます。

捻挫は例え軽い捻挫で痛みが軽くても自己判断でほったらかしにはしないで下さい。捻挫によって関節にゆがみが起きてそのままにしておいたり、靭帯が傷ついたままにしておいて中途半端に痛みがなくなっていったとしてもその後少しの段差で捻挫を起こしやすくなったりして捻挫がクセになります。関節のゆがみをそのままにしておいて変形性関節症になったり関節の可動域が悪くなったりなどの症状を起こす危険性もあります。

靭帯の損傷も、筋肉は自己回復能力は高く回復も早いですが靭帯は筋肉にくらべて回復能力はかなり低く回復はかなり遅いです。なので自己判断せずに捻挫を起こしたらきちんと治療することがたいせつだと思います。