腰椎すべり症とは?
千葉県野田市尾崎のすまいる鍼灸整骨院のブログをご覧頂き、ありがとうございます。
院長の上床です
腰痛は多くの人が経験する不調ですが、原因や症状は人それぞれ違いがあります。
良い改善を得るには、症状に合う対処法や施術方法を選ぶことが大切です。
今回のコラムでは、腰の不調の一種である「腰椎すべり症」についてご紹介していきます。
腰椎すべり症とは
腰椎すべり症は、何らかの原因で腰の骨が前にずれてしまう症状を指します。
腰椎がずれることにより、脊柱管の神経が圧迫され、腰痛や下肢のしびれ、痛みなどが出てきます。
腰椎すべり症には、主に以下の2種類があります。
- 分離すべり症
- 変性すべり症
分離すべり症
分離すべり症は、激しいスポーツや運動でなることが多い症状です。
骨が成熟していない10代の体が柔らかい時期にスポーツの練習を繰り返すことでなるといわれています。
一般の人では発症は少ないとされていますが、スポーツ選手では30~40パーセントの人が分離症になっているといわれています。
分離症だけの場合は、分離している骨の部分のみ痛みを感じることが多くなっていますが、すべり症に進行すると、下肢の痛みしびれなどの神経症状が出ることがあります。
変性すべり症
変性すべり症は、加齢や長期間の負荷により腰椎が変性を起こすことで発症します。
40代~50代の中高年の女性に多いことから、女性ホルモンと何らかの関係があるのではと言われています。
慢性的な腰痛が特徴的で、長時間の立ち仕事や歩行で痛みが強まります
悪化すると、下肢の痛みやしびれなどが生じます。
腰椎すべり症への対応
腰椎すべり症で、腰の痛みや下肢のしびれなどの症状がある場合は、対応策を考えていきましょう。
腰椎すべり症は自然に改善する症状ではありませんが、正しいケアを行うことで痛みや不快症状を緩和することができます。
保存的療法
腰椎すべり症の症状が軽い場合は、まずは保存的療法から試すことになります。
腰に負担をかける動作を避けること、コルセットの着用で腰を安定させるなどで対応してみましょう。
症状が軽い場合は、ストレッチや筋力トレーニングなどの理学療法で、良い改善が得られることもあります。
痛みや痺れなどがある場合も指圧や鍼の施術などで症状の軽減や改善が期待できます。
薬物療法
痛みや痺れが日常でもかなり強い時には、安静やコルセットの着用や、指圧や鍼の施術と併用しながら薬に頼る事も1つの手段です。
薬物療法では、消炎鎮痛剤、神経障害性疼痛薬の処方や、神経ブロック注射などが行われます。
薬物療法などの場合、薬の副作用などが考えられるので、体に合わない場合や、薬を飲んだ後に調子がすぐれないなどがある場合は無理して飲まずに、医師に相談する事も大事です。
手術での対応
日常生活に支障が出るなどの場合、特に、下肢に力が入らない、下肢の感覚がない、膀胱直腸障害などが起きてる場合は手術での対応になる場合があります。
手術は、症状が比較的軽い場合は内視鏡を用いて、神経の圧迫を取る方法が行われます。
より強い症状が出ている場合は、脊椎の特定の部位を固定する手術が行われることがあります。
特定の部位を固定することで、腰椎の不安定性を解消し、痛みやしびれなどの症状を改善します。
腰椎すべり症の予防方法
腰椎すべり症の直接的な予防法はないといわれていますが、一般的な腰痛対策が悪化予防に役立ちます。
中腰や前かがみなどの不自然な姿勢を長時間続けることは避け、時々休憩をはさみ、腰を伸ばすなどのストレッチを行いましょう。
この時、急激な動作をすると逆に腰に負担がかかることがあるので、注意が必要です。
正しい姿勢を保つことや、背筋や腹筋、腰を鍛えるトレーニングは、腰痛予防に役立ちます。
肥満は腰椎の負担を増やすことにつながるので、適正体重を維持することを心掛けましょう。
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