肩の腱板損傷、肩の腱板とは何か?
千葉県野田市尾崎のすまいる鍼灸整骨院のブログをご覧頂き、ありがとうございます。
院長の上床です。
肩の腱板損傷は、スポーツをやっている人や50~60代など中高年に多い症状です。
肩の腱板とはどこにあるのか、なぜ損傷するのか知りたい人もいると思います。
今回のコラムでは、肩の腱板損傷についてご紹介していきます。
肩の腱板とは
肩の腱板は、肩関節周囲の重要な組織の一つです。
腱板は肩甲骨と上腕骨の間に位置し、これらの骨を結ぶ靭帯や筋肉の支持を提供します。
肩の間接をを安定させるためには欠かせない大事な筋肉で、四つの筋肉で成り立っています。
四つの筋肉の名称と役割を紹介します。
棘上筋
腱板の上部にある肩甲骨と上腕をつなぐ筋肉です。
肩の安定性に欠かせない大事な部分で、肩の外転や腕の上げ下げに関与しています。
衝突や摩擦の影響を受けやすいことから、最も断裂しやすい部位となっています。
棘下筋
腱板の下部に位置する「棘下筋」は、肩甲骨を覆う筋肉で、肩の外転や外旋に大切な役割を果たしています。
酷使されやすい部分ということもあり、損傷を受けやすく、痛みが出やすい部位です。
小円筋
棘下筋の下部から上腕骨の大結節に伸びている小さな筋肉で、外転や外旋に関与します。
この筋肉が硬くなると、肩関節が硬くなり五十肩などの症状が出やすくなります。
肩甲下筋
腱板の内側に位置している「肩甲下筋」は、肩の内転や内旋に関わっています。
この筋肉が硬くなると巻き肩になり、首が前に出やすくなります。
肩の腱板が損傷する原因
肩の腱板が損傷する理由はひとつではありません。
肩の腱板が損傷する原因は、外傷性と非外傷性のものがあります。
肩の腱板が損傷すると肩の力が弱くなる、肩を上げられない、痛みが強くなるなど様々な症状が出てきます。
自然治癒は難しく、放置していると症状が悪化し、痛みがさらに強くなる恐れがあります。
外傷性の損傷
外傷性の損傷は、怪我やスポーツなどで急激に肩に力がかかることで発生します。
スポーツ中の衝突や転倒、落下などの事故による突然の肩への衝撃などがあげられます。
急激な外力がかからなくても、反復的な動作や過度の負荷が長期間にわたって肩に加わることで小さな損傷が蓄積し、損傷が大きくなってしまうことがあります。
非外傷性の損傷
非外傷性の肩の腱板の損傷の原因には加齢があげられます。
肩の腱板損傷は、50代以降と年齢が高い人に多い傾向があります。
年齢とともに組織の柔軟性や強度が低下し、腱板が弱くなることで、損傷が発生しやすくなります。
加齢以外の理由では、前傾姿勢などの悪い姿勢が腱板に過度の負荷をかけていることが考えられます。
肩の腱板損傷の対処法
肩の腱板損傷の治療方法は、損傷の程度や症状によって変わります。
対処法は大きく分けて保存的な方法と、手術があります。
保存療法
肩の腱板損傷が軽度であれば、まずは保存療法を行います。
肩の安静や温熱療法などを行い、軽快を目指します。
痛みが弱まってきたら、理学療法やストレッチ、筋力トレーニングなどを通じて、肩周囲の筋肉の強化や、関節の柔軟性を向上させ、機能の改善をさせていきます。
薬物療法
安静にしているだけでは、痛みが収まらないという場合は、薬物療法も考えていきます。
薬物療法では炎症を抑える薬の投与などが行われます。
湿布の塗布や、消炎剤の内服などで腫れや痛みの症状を抑えていきます。
痛みが強く出ているときは、ステロイド注射やヒアルロン酸の関節内注射などを行うことがあります。
手術療法
保存療法で改善が見られないときは、手術を検討します。
手術方法は損傷の種類や程度によって異なります。
関節鏡視下手術は、身体の負担が少なく、術後の痛みが少ないというメリットがあります。
損傷が大きい場合は、関節鏡視下手術では縫合が難しいので通常手術を検討することになります。
術後に症状が安定したら、機能を回復させるためのリハビリテーションを行います。
肩の腱板損傷の予防方法
手術を避けるには、肩の腱板損傷を悪化させないことが大切です。
肩に過度な負荷をかける運動や急激な動きは避け、無理のない程度で運動しましょう。
運動の前後には、適切なウォームアップやクールダウンをすることも予防につながります。
悪い姿勢が症状を悪化させる可能性もありますので、前かがみの視線は避け、正しい姿勢を保つよう心掛けましょう。
指圧や鍼灸の施術は、硬くなった肩周辺の筋肉をほぐしたり、緩めたりするのに役立ちます。
指圧や鍼や灸で肩やその周辺の血行を改善し、自然治癒力を高めていきます。
保存療法よりも早く痛みを改善したい、薬物療法で痛み止めの薬や注射以外で痛みや悪化を防ぎたいとお考えの方はぜひご相談ください。
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